私の父・田中角栄

 「G2 vol.5」(講談社 刊)のもう一つのものが、『私の父・田中角栄』(佐藤 あつこ 著)というもので、政治家としてではない田中角栄の一面が分るのと同時に、何でこうなるのと、著者の母娘を思わざるを得ませんでした。

 オヤジの娘であることを心の支えにして生きてきた わたしの母・佐藤昭子は、「越山会の女王」とも「田中角栄の金庫番」とも呼ばれていた。わたしは母から、父親はその田中角栄氏だと告げられて育った。そして、田中角栄氏のことを「オヤジ」と表現して生きてきた。……

で始まる話は、著者が、田中角栄と越山会の女王・佐藤昭子との間の私生児として生まれたという運命の悪戯を、佐藤昭子が亡くなった今、ようやく客観的に、自分の辿ってきた人生を見ることができるようなったように思わせるものでした。

 大井町に住んでいたそうで、つい、自分が住んだことのある町の名前が出てくると、何処だろうなんて想像してしまいますが。

 母の複雑な婚姻関係、田中角栄を父として育てられたこと、それに伴う生きにくさなどが淡々と語られていきます。

 ただ、話に出てくるお金の額が何十億というものなので、やっぱり違うなぁと思ってしまいますが。

 失意の柏崎から東京に出てきて角栄に出会わなければ、角栄が政治家にならず、一かいの中小企業の親父でいたら、この母娘の運命も大きく変わっていたんでしょうが。

 母娘の確執も母が亡くなるまで続いたようで、母娘であっても、難しいもんだと思いましたが、最後のページに、著者が5歳の頃、母に寄り添い立っている写真が掲載されており、著者は、この写真について語りながら、欲しかったのは、「愛されること、愛すること」と言っていました。

 子供は何を思って、自分が愛されていると思うのだろうかという気になりました。

 そして、そもそも、「愛されること、愛すること」ってどういう事なんだろうかと、考えさせられます。
g2 ( ジーツー ) vol.5 (講談社MOOK)
講談社
2010-09-04

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