遍照金剛

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zoom RSS 文学のレッスン

<<   作成日時 : 2010/08/19 21:46   >>

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 「文学のレッスン」(丸谷 才一 著/新潮社 刊)という本があり、いわゆる小説の書きかたということを直截に書いているのかと思ったら、最初は、え、これってレッスンなの? と思うインタビューをまとめた本でした。

 しかし、小説の書き方とか詩の作り方といったタイトルではなく、文学のレッスンなので、文学って何? に近い所なのかもしれません。

 私は、長編小説が苦手なので、それは、日本人の生まれ持った高くの差に由来するものかと思っていましたが、そう単純なことではないようだという事が分りました。

 長編小説が好みのイギリスと短編小説が好みのフランスという事から話がはじまり、それは、イギリスが早期にブルジョワ社会に移行したことが一番大きな要因ではないかと言っているよでした。

 そして、フランスは、多くの新聞があって、読み切りの小説がはやったということも、フランスにおける短編小説の優位性の確保につながったことを述べています。

 フランス人の形式美を重んじる習性がイギリス人にはないということも、その要因の一つではないかとも述べています。

 短編小説と長編小説のどちらを優位に考えるのかは、社会体制やマスメディアの発展の仕方で大きく違うという事のようです。

 なるほど、と思いました。

 では、短編小説と長編小説はの差は何なのか、といった当然の質問にも話は及んでいます。

 とりわけ、短編小説の構築方法に、本歌取り、枠、サイクル、など、という手法があるのだという事が書いてあり、そうか、短い分量の文章の中にも、手法というものがあるんだなぁと感心しました。

 なにせ、文章というのは、起承転結、5W1H等という事しか頭になかったので、やはりプロフェッショナルな人は、読んでいく中に、おのずと分析がされているものなんだなぁと驚いてしまいました。

 本歌取りといわれるようなものは、太宰の本でしばしば言われているので、そうだなぁとは思いましたが、枠やサイクルなどとは初めて聞く概念でした。

 奥が深いですね。


文学のレッスン
新潮社
丸谷 才一

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