遍照金剛

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zoom RSS 乙女の密告

<<   作成日時 : 2010/08/14 15:47   >>

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 今回芥川賞を受賞した「乙女の密告」(赤染 晶子 著/新潮社 刊)の全文が、これも恒例により、「文藝春秋 9月号」(文藝春秋社 刊)の載っていたので、立ち読みをしてしまいました。

 私からすれば、ちょうどよい長さの小説で、一気に読んでしまいました。

 ある外語大学を舞台に、得意なドイツ語教師であるバッハマン教授の特異な授業風景を背景に、”アンネの日記”を暗記しスピーチするというコンテストに向け、女子学生が、”真実”というものに向かい合っていく様子を描いています。

 著者は京都外語大学出身という事なので、もしかしたら、幾分か、この小説のような雰囲気があるのかもしれませんね。

 つまり、この小説の中に出てくる”乙女”という存在です。

 噂話であることを知りながら、真実より噂の方を信じるという心性をもったものとして定義されていました。

 女性である著者にいわれると、やはりそうなんだと納得してしまう自分がいて、このような女性だけの世界というのを知らないので、それこそ噂なのか、真実なのか分りませんが、そういう傾向なのかなぁと思ってしまいます。

 アンネの日記が、ともすれば悲劇の象徴として、一輪の薔薇の花のように扱われるということをバッハマン教授が壊して、乙女たちに、真実とは何かを分らせようとしていること、それは、いみじくも乙女たちに真実こそ大事であるという事を理解させようとしているのだという事なんではないでしょうか。

 少なくとも、著者は、乙女たちの大人へ変貌していくことの大切さを示しているようでした。

 それにしても、こんなに真剣に授業を受けるということが、実感としてわかなかったのですが、今の大学は、もしかして、こんなに大変なんでしょうかね?

 それよりも、ちょっと理解できないのは、バッハマン教授の生態でした。

 本当に、通勤途中も人形を肌身離さず持っていて、学校でも、人形に話しかけているという姿を想像したら、乙女の姿より、そちらの方が気持ち悪いですね。

 精神的に病んでいるとしか思えないのですが、もしかしたら著者の近辺に、こんな傾向の先生が、居たんでしょうか?


乙女の密告
新潮社
赤染 晶子

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文藝春秋
2010-08-10

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やはり面白い雑誌 義 ...
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