韓国哨戒艦沈没事件

 「世界 2010年 9月号」の”韓国哨戒艦沈没事件(天安艦事件)-決定的証拠に決定的疑問がある”を読むと、どうも真実追求ではなく、「韓国哨戒艦沈没事件」には、何か政治的な策略がありそうな気がしてきます。

 韓国国防部の「軍民合同調査団」の発表した報告書では、ますます疑問が噴出しているのだそうです。その報告書を読むと、証拠といわれるものが、いずれも何一つ直接的な証拠として証明されておらず、間接的な証明に帰している事が問題であるということでした。

 李バージニア大学教授徐ジョンホプキンス大学教授の軍民合同報告への批判論文は、岩波書店のホームページで全文の翻訳を見ることができます。

 合同調査団が証拠とする3つの点について検討した結果、逆に、北朝鮮の魚雷が原因とする証拠とはなりえないという結論に至ったという内容です。

 もしかしたら、座礁して、そこへ別の艦船が衝突したという事もありなのかなぁという気になりました。

 特に、決め手となった「1番」という文字に関して、高温では溶けるインクの文字が残っているという事が不自然に感じられました。他の、高温でも溶けないはずの文字が消えているのに!

 私たちは、実際の証拠物件も、一切見ることができない状況にあり、メディアの発する情報しかわからないので、偏った報道ではなく、色々と多方面からの情報を知りたいと思っているわけです。

 そのために、色々なマスコミがあるはずなのですが。

 残念なことに、この批判論文を書いた教授たちの話が、日本の外国特派員協会で行われたのだそうですが、東京新聞の小さな報道を除いて、一切、報道されていないのだとか。

 私がよく読む、「丸」などの雑誌類も、ほとんどが北朝鮮の魚雷攻撃を前提とした記事ばかりで、これでは、沖縄の基地の問題を含めて、危機感をあおって防衛費を確保しようとしたり、在日米軍の存在価値を高めようと目論んだりする論調に統一する、裏の政治的理由を感じざるを得ません。

 イギリスの「ネイチャー」誌も、北朝鮮の魚雷攻撃説に疑問を呈しているのだそうです。

 私は、見たわけでも調査を実施したわけでもないので、何が真実かは断定できませんが、批判論文を紹介しなかったり、わざと無視するマスコミの翼賛的な態度こそが、一番大きな問題ではないかと感じました。


世界 2010年 09月号 [雑誌]
岩波書店
2010-08-07

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