露地庵先生のアンポン譚

 「露地庵先生のアンポン譚」(森村 泰昌 著/新潮社 刊)という本があるのに気がつき、表紙を見ると、何やら男性のイラストがあり、本のタイトルといい表紙の感じといい、何やら面白そうだったので、中を見てみました。

 エッセイ集のようで、読んでいくと、中々面白い話が続きます。

 特に気に入ったのが、『女性の時代、女装の時代』というエッセイで、昔は、けばけばしい化粧をするには、つけまつげなど、さgしまわって買っていたのが、最近は、100円ショップでも買えるようになったという出だしで始まり、何で、現在の女性が、けばけばしい化粧をしなければならないのか、という事を論じていました。

 それは、男女が均一化し、性の境目がなくなってきつつある時代で、女性が、女性を具現化するために、作られた女性になっていくしかないということの表れではないかという事のようでした。

 つまり、男性化が進む女性が、男性化を隠すものとして、けばけばしい化粧をして女性を演じなければならなくなったという可笑しな現実を意味しているのではないかという事なんでしょう。

 なるほど! と思いましたね。

 著者は、世界的に有名な美術家らしいのですが、私は、申し訳ありませんが存じ上げていない人だったので、よく見ている人だなぁという感じで読んでいました。

 美術家だけあって、対象物を見る目には、優れているものがあると思いました。


露地庵先生のアンポン譚
新潮社
森村 泰昌

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