「普天間」交渉秘録

 ”「普天間」交渉秘録”(守屋 武昌 著/新潮社 刊)という本の宣伝が、朝刊に載っていたので、見てみようかなぁという気になっていました。ところが、黄金町の某会社に行って話をし、夕方、平和島に戻ってきたときには、すっかり忘れていました。

 ドトールデ珈琲を飲み、京文堂によって歩いていたら、偶然この本が目に入ってきました。あ、そうだと思って早速、流し読みをしてみました、

 複数年書き込めるタイプの日記帳に書いておいた内容を基に、著者が書き下ろしたもので、読んで行くと、小泉政権の時からの政権の対応、沖縄県自体の知事などの対応、こんなことがあったのかと、呆れてしまうばかりです。

 アメリカをかばうわけではないですが、こんな約束をしていて、ほったらかしにしていた政権と沖縄県知事の無責任な引き延ばしと無意欲なことを続けていれば、怒るのはもっともだよなぁという気にさせられました。

 著者が戦後体験した米軍の占領、宮城県で、彼が見た占領の記憶が、沖縄県の占領の実態と重なり、何とか、したいと思ったという気持ちがよく伝わってきます。

 要するに、9/11以降、国内防衛を重視する方針に転換した米国の世界的な米軍の再編成。

 つまり、米国の理由で米軍の再編を行うという、まさに、日本の米軍基地の問題を、相手の必要性から始まった米軍再編計画の中に、盛り込ませる事が出来るチャンスであったのだという認識が、著者の優れた感覚ではなかったかと思いました。

 それに比べ、政権与党であった自民党や沖縄県知事などの動きの、何たることかということにつきますね。

 年間、4000億近くのお金が米軍関連で沖縄に流れていること、悲惨な米軍人の犯罪や事故があったこと、今でも、危険な状態が続いていることなど、どれをとっても、一筋縄ではいかない要素ばかりです。

 米軍の世界再編という、願ってもないチャンスを生かしきれない政治とは一体何なのだろうか? と思ってしまいました。

 5月の沖縄の決起集会は、9万5000人とかいう主催者発表らしいですが、現実的には、最大でも4万ちょっとしか入りきれないということと、実数では1万5000人程度ではないかという事で、沖縄県民が、すべて参加しているのではないという、沖縄の現実的な姿と考え方を、スローガンばかりでなく、きちっと考え直す必要があるのではないでしょうか。

 何か、もっと早く、きちんと日本側が動いていれば、違ったような気がしないでもありません。

 今、この間までは、普天間普天間と騒いでいたのがウソのように、消費税諸費税ということで、沖縄の問題は、もう済んだかのような状態ですが、消費税をいう前に、沖縄の問題があるんではないですか!
普天間交渉秘録
新潮社
守屋 武昌

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