電磁レール砲

 「軍事研究 2010年8月号」(ジャパン・ミリタリー・レビュー 刊)に、『電磁レール砲』に関する記事が載っていました。

 大昔の投石機のばねの部分を電磁石にしたようなものらしいのですが、一気に大量の電気を流さなくてはならないので、なかなか何十キロの弾頭を遠くに飛ばすには、限界があったようです。

 それが、最近では、飛ばす弾頭は、まだ数キロの重さらしいのですが、1分間に6~12発を、初速がマッハ8を超える速度で、高度15,000Kmを超える大気圏外に打ち上げ、何百キロも先の目的地に落すことができるようになったのだとか。

 想像するに、リニアモーターカーに弾頭を括りつけ、一挙に加速発進し、その慣性力で弾頭を飛ばすのではないかと思うのですが、とんでもないものができつつあるんだなぁと思ってしまいました。

 発射設備の大きさとか、弾頭の重さなど、課題は残るのでしょうが、1分間に12発も色々な弾頭が、遠距離から打ち込めるとすれば、ロケット・ミサイルのように推進力を飛翔体が持つ必要がなくなり、弾頭自体は、安価で、数多く打ち込めることとなり、そんなものが、多量に空から降ってくるとすれば、東京大空襲でB29が行った絨毯爆撃の何倍もの威力の爆撃を、アメリカは、もっと安全な場所から行う事が出来るわけで、まさしく、通常兵器による軍事支配の一環が現実化したと言えるのではないでしょうか。

 これは、いわゆる放物線を描いて落下する様なイメージですが、『直撃型電磁レール砲』という、艦載砲のように、直接ターゲットに打ち込む(それだけ、装置も小型化しているというわけですが)ものも、テストされているそうで、大砲の概念も変わってくるのかもしれませんね。

 レーザー砲も実現段階のようですし、一体、どういう風に兵器は進歩していくんでしょうか。

 使えない核弾頭より、このような通常兵器の高次元での再構築の方が、怖いかもしれませんね。

 放射能が出ないけど、大量に殺傷できるとか、肉体的な損傷を与えないが、交戦意欲をなくさせるような薬品などを大量に投下するとか、知らないうちに、圧倒的な軍事支配がなされてしまうのかもしれませんね。


軍事研究 2010年 08月号 [雑誌]
ジャパンミリタリーレビュー
2010-07-09

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