母性の病

 「新潮45 8月号」(新潮社 刊)は、昭和天皇の玉音放送が附録CDに収録されているという事で、珍しく、巻末に、コンピューター雑誌のように、CDがついてしました。

”【戦後65年特別企画】私と玉音放送~あなたは、どこでどう聴きましたか~”という特集なんです。

 玉音放送は、毎年、この季節になるとテレビなどで聞くのですが、そういえば、全文を聞いたことがないなぁと思いました。で、本屋さんなので附録のCDを取り出して聞くというわけにもいかないのでしたが、全文が印刷ページとして掲載されていました。

 「耐えがたきを耐え」という文言は、結構後の方に言っているなぁなどと思いながら、読んでみましたが、全体的にみると、欧米列強の支配からアジアの解放を行うことが望であったということと、これから国民一体となって日本を復興していこうという事が述べられているようでした(ぱっと見なので、細かな点は違うかもしれませんが)。

 どうも、テレビで聞く、雑音の中の天皇の声が耳に残り、文章では、読めない漢字が出てきたりして、ちょっと、違うなぁという感じでしたが。CDを聴けば、いいんでしょうがね。

 ところで、一番気になったのは、実は、「◆京都実子連続注射殺人 我が子を病気にして満足を得る母性の病/中村うさぎ 」という記事でした。

 すっかり忘れていましたが、自分の幼い娘を次々と死なせていたというもので、代理ミュンヒハウゼン症候群という物のようでした。

 ”ミュンヒハウゼン症候群と同じく自分に周囲の関心を引き寄せるためにケガや病気を捏造する症例だが、その傷付ける対象が自分自身ではなく「身近にいる代理の人間」であるケースをいう。この症例は子供を持つ母親に多く見られ、その傷付ける対象の多くは自分の子供である。”(WikiPediaより)

 母子が一体というか、母が子を一方的に一体とみなして、自分の存在感を確かなものにすることと、周囲の関心を一身に惹きつけてける快感の誘惑から抜け出られなくなっていった様子がうかがえました。

 ここは、本当に難しい問題で、親子の一体感、全面的に依拠できるものが親しかいない幼児と、依存されていることで自分自身の存在感を確信している親という関係は、ある意味普遍的なような気もするし、もしかしたら、自分自身にもあるのではと思ってしまいました。

 よく主婦のうつが、子供が親離れをするころに多いというのをテレビでやっていましたが、育てるという過程には、このような一体感が必要であり、それが、なぜ、固着してしまうかという事が問題のような気がします。

 周囲が敵であり、自分たちだけの世界に閉じこもってしまうという悲劇を断ち切るにはどうしたらいいのか?

 何か、他人ごとではないような気がしてしまいます。


新潮45 2010年 08月号 [雑誌]
新潮社
2010-07-17

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