中年ひきこもりクライシス(3)

 「週刊朝日 2010年7月2日号」(朝日新聞出版 刊)に連載中の『中年ひきこもりクライシス』を読みました。

 最初に出てくる医師の話は、またまた衝撃的でしたが、さもありなんという気がしました。

 17歳から引きこもって23年という人は、歯も抜けおち、筋肉も固くなっていたのだそうです。体は40歳なのに、精神は17歳のまま。

 そこには、”値踏みする他人の目”から逃れようとする”こころ”があることを指摘しています。

 ただ、そこにいるだけで良いという環境がなくなっていく現状も報告されていました。

 何故、”値踏みする他人の目”を過剰に意識してしまうのか、私も、そこが一番肝心な問題点ではないかという気がします。

 逆にいえば、私たちは、曲がりなりにも、”値踏みする他人の目”に鈍感になるか、あるいは”見返す”という方法で、ある時期、乗り切ってしまったのだという気もします。

 それができた背景には何があるか考えました。

 兄弟・姉妹の存在で、自己の存在の相対性を知る。

 とにかく競争社会なのかどうかわかりませんが、小学生のころから比較されてきた(通信簿の5段階評価や試験での構内発表など)。

 母親が家におり、いわゆる”軒下”という、家と社会との中間的な存在場所があり、何かあっても、そこで癒された。

 以上の3点が、すぐに思い浮かびました。

 でも、具体的にどうしたら良いのかと考えると、迷路の壁に突き当たってしまいます。

 かわいそうなのは、引きこもりが長引くほど、自分の自尊心の高さと現実とのギャップが広がるばかりで、本人が一番つらいのだという気がして仕方ありません。

 そのプライドは、本に書いてあるような施設は拒否します。結局、引きこもりが続くという悪循環になっているのです。

 この大きな問題を、何とか解決できないものかと悩んでします。



中年クライシス (朝日文芸文庫)
朝日新聞社
河合 隼雄

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