少年院・少年刑務所

 「ネリカン」といえば練馬鑑別所であり、私が子供のころは、子供が犯罪を犯した時に送られる怖いところだという印象でした。

 「実録!少年院・少年刑務所」(坂本 敏夫 著/二見書房 刊)を、書店の本棚で見たとき、どんな所なんだろうという気持ちで手に取っていました。

 著者は、元刑務官であり、実体を知っている方でした。

 まず、少年院は、刑罰を受けた人間が送られる刑務所施設ではなく、保護処分となった子供が入る教育施設だということで、少年刑務所が刑罰を受けた人間が収容される施設であることとは大いに違うということでした。

 いわゆる更生施設であるがゆえに、刑期というような考えもなく、学校であり、病院なのだそうです。

 タイトルのオドロしさとは異なり、矢吹ジョーの居た少年院を思い浮かべる私のようなものとは、まったくもって異なるものでした。

 一番驚いたのは、鑑別所にて少年院送致が妥当と判断されるケースでも、家庭裁判所では、無罪となるケースが非常に多いのだそうです。

 永山則夫の場合にも、殺人事件を起こす前に数度、少年院送致の機会があったのだそうですが、家庭裁判所では少年院送りにならず、放免されたのだそうで、もし、少年院に送致されていたら、殺人事件を起こすようなことにはならなかったのではないかと著者は書いていました。

 ”エリート裁判官に、アウトローの心情がわかるのか?”ということのようです。

 厳罰化の流れの中で、このような、子供たちの実態を知る必要があるのではないでしょうか。

 何故か、興味本位のテーマになってしまうのが残念です。
実録!少年院・少年刑務所
二見書房
坂本 敏夫

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