サムスンの急所

 「ZAITEN 6月号」(財界展望新社 刊)は、"「サムスン」の急所"という特集が組まれていました。

 特集を読むと、現地に人材を派遣し、その社会に過不足ない商品を開発したが故に、たとえば携帯電話など、余分な機能を削除した低価格商品を開発し販売したことで世界での圧倒的なシェアの拡大を可能したということが、一番の発展の要因ではないかという気がします。

 ところで、特集は ”「サムスン」の急所 「韓国企業」恐るるに足らず ”という事なので、では何が弱点かというと、電子デバイスに立脚しているが故に、中国などに早晩追いつかれてしまうのではないかということ。半導体などの生産設備なども日本製が多く、単に、電子デバイスを作るということだけでは、同様な設備を持った新興国企業との差別化が困難になるのではないかということ。

 それは、アップルやソニーなどのネットワークビジネス、コンテンツビジネスなどのソフト産業の伴わない弱点であること。

 さらに、中小企業の発展が日本ほどではなく、産業構造自体の厚みがないこと。

 そして、一番気になったのは、エリート意識が強く、現場での実作業経験を見下す風潮があるという点でした。

 この中のいくつかは、日本の企業にも言えるような気がしないでもないですが、急激な大企業化は、薄っぺらな産業構造しか育成できないという事を表しているようでもありました・

 はたして、”「韓国企業」恐るるに足らず ”なのか、分りませんが、単にシェアだけを見るのではなく、綜合的な判断を必要とするのは確かなようです。

 サムスンがいち早く投入した3Dテレビも、アメリカでは、パナソニックと比較され、品質が劣っているという事を指摘されているようなので、やはり一旦普及した物の次の製品となると、サムソン流のやり方ではだめだということなのかもしれませんね。

ZAITEN (財界展望) 2010年 06月号 [雑誌]
財界展望新社

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