東京第5検察審査会の議決要旨

 「小沢氏 起訴相当」に対する東京第5検察審査会の議決要旨というものを読んでみました。

 いやはや、杜撰な決め付けで2/3以上の賛成があったなんて、本当? と疑いたくなりますね。

 はじめて、検察審査会の議決趣旨なるものを見ましたが、こんな内容で、不起訴が起訴になったりするんですか!?

 「小沢氏は、いずれの年の収支報告書についても、提出前に確認せず、担当者が真実ありのままを記載したと信じて了承していたと供述しているが」と、小沢一郎の確認行為を、すべて見て、逐一の伝票の日付を確認し、再計算して確認したかとどうかを問うているならば、それは、出来る場合もあるし、出来ない場合もあるとしか言いようがないと思います。だから、零細企業であっても、税理士さんに依頼して毎月の経理処理を行っているわけで、1年の決算の時に、全部、代表が確認できるかといった無理ですね。その意味でも、秘書に任せていたという言葉にウソはないでしょうし、一つ一つの記載事項を全部確認したかと言えば、出来ていないというのも事実なんでしょう。

 これをなくすには、帳簿の収支を、毎月、税理士さんの様な第三者機関にチェックしてもらうとか、帳簿付けを委託するとかするようなシステムを作るしかないでしょう。

 「絶対権力者である小沢氏」とか、「小沢氏からの4億円を原資として土地を購入した事実を隠ぺいするため」とか、極めて杜撰な決め付けを行っているのを見ると、あきらかに、それこそ検察審査会の委員に、あらかじめ偏見をもった暗黙の合意があるとしか考えられないといえます。

 「小沢氏を起訴して公開の場(裁判所)で真実の事実関係と責任の所在を明らかにすべきだ。これこそが善良な市民としての感覚だ。」とあるが、いつから検察審査会に選ばれた委員と呼ばれる人が”善良な市民”になったんでしょうかね。この自分たちが、あたかも善良な市民であるとする考え方は、無用な冤罪を生む可能性がありますね。

 今までの検察審査会の起訴相当などの議決後の実際の検察の起訴率の低さや、無用な長期裁判になってしまい、人生を棒に振った人などがいることを、決して忘れてはいけないと思います。検察審査会は、”善良な市民”なんていう得体のしれないものでもなく、完全な正義でもないということを前提にしなければ、ならないでしょう。

 検察審査会での審議議事録は公開されるんでしょうか? 

 政治資金規正法の趣旨からいって、このような記入方法に関する件が、あたかも、足利冤罪事件のように、杜撰な決め付けと悪意をもったシナリオの下に描かれた権力の、善良な市民を装った暴力でしかないような気がしました。



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