アップル、グーグル、マイクロソフト クラウド、携帯端末戦争のゆくえ

 今朝の朝日新聞に、光文社新書の広告があり、一冊気になった本がありました。早速、夕食材を購入がてら平和島に行き、京文堂さんに行ってみたら置いてありましたので、また買わない人が来ているよという視線を感じながら読んできてしまいました。「アップル、グーグル、マイクロソフト クラウド、携帯端末戦争のゆくえ」(岡嶋 裕史 著/光文社 刊)という本です。

 最近、実は、色々な外来コンピュータ用語が出てきて、あれよあれよという間に、世の中を席巻しているので、何が何だか分からないので、一体どうなっているのかという気持ちがあり、何かの参考になるのではと思って読んでみました。

 結論からいえば、おおよその用語の概念と、それをめぐる企業の戦いが分って、ある程度すっきりしました。細かな点を言えば、急速に世の中に出てきた考え方なので、違うというところもあるのかもしれませんが、概要を把握するには十分なような気がしました。

 今のコンピュータの運用の仕組みが、インターネットの普及で大きく変わっており、それをどうとらえていくかという、日本人に割と不得手なグローバルな仕組みでの戦いになっているわけです。

 私が、一番理解できないのは、旧来通りのクライアントで稼働するソフトを作って販売しているというところから見てみると、どこからどう手をつけて、どう資金回収をし、受託開発という分野が成り立つのかという点にあります。ようするに、お客さんとの受発注の関係・開発という内容自体が、具体的にイメージできていないというところにあります。

 そのわからなさの原因の一つが、実は、これらの用語の概念と現実のソフトウエア開発環境などの動きが分らないでいるということにあるわけで、この本を読んで、なるほど、そういうことなのかと思えるようになりました。

 今言われている、クラウドコンピューティングとは、WEBを利用した仮想コンピュータ環境であり、マイクロソフトの言う、オンプレミス(on-premise / 自社運用 / 社内設置)に対する概念ととらえていいようです。つまり、自分のところにハードウエアとしてのコンピュータ(ストレージを含めて)に、OSやアプリケーションも用意し、閉ざされた環境で、処理を行ってきた、従来のコンピュータ運用に変わり、インターネットの特質を取り入れてきたものが、遂に、インターネットを通して、仮想のコンピュータシステムを構築するにいたったということのようです。

 このクラウドコンピューティングを階層的に見てみると、
SaaS(Software as a Service) → サース
PaaS(Platform as a Service) → パース/パーズ
IaaS(Infrastructure as a Service) → イアース

の構造と把握でき、最下層のIaasでは、主に、ネットワークやストレージ等のハードウエアの提供を、中間層では、コンピューターのOSに該当する部分までの提供、そして最上層では、ユーザーが使用する個別アプリケーションまでの提供という区分で考えようと著者はしています。

 この考え方だと、私にも、そうかと納得できました。

 それで今、マイクロソフトがとからを入れているWindows Azureというものは、この中間層のクラウドコンピュータ用のOSと考えてよく、対抗するのが、グーグルのChrome OSであるということになります。

 マイクロソフトは、従来のオンプレミスとしてのユーザーの資産を継続して有効とするため、Windows Azureは、SQL Azureを含めて、互換性を損なわないような作りになっていて、グーグルは、そのような意味での資産がユーザーにはないので、全く、オンプレミスでの環境とは切り離した、クラウド上だけのOSとなるので、余分な処理が必要でない分、シンプルなクラウド用アプリケーションが稼働できるが、クライアントコンピュータにはデータ保存ができないのだということでした。

 このマイクロソフトやグーグルと同じクラウド用OSという点では争わず、iTunesで築き上げたアップルストアの仕組みを持って、クラウド上での実効的な運用を支配しようとしていると言うことのようでした。Amzon等もそうなんでしょうね。

 最上層のアプリケーションレベルでの話になると、例えば、経理や販売管理、在庫管理など、グローバルに仕様が決まれば、誰でも同じに使用できるクラウド上のアプリケーションは意味が出てくるが、音楽ソフトのように使用者が、同じ結果をえるにしても、操作方法にこだわりが生じてしまうものには、従来通りオンプレミスでのアプリケーションが必要となり、急速な普及には問題が残っていると言えるようです。

 これをみていると、グローバルな世界になってしまっているという事実から、グローバルな処理を考えなければいけないという現実的な要請と、いかにインターネットの仕組みで設けるかということを考える企業の思惑が入り混じっていて、正直、どの方向がいいのか分らないですね。

 自分自身のことを考えると、旧来からの資産を考えざるを得ないので、マイクロソフトのやり方が一番適しているような気がします。

 しかし、携帯電話での携帯アプリでのソフト開発という、ソフトウエア市場のことを考えれば、グーグルの目指す方向もありかなぁという気になってしまいます。ただし、こちらの開発は、従来の開発手法と異なるので、移行にはかなりの困難が伴うと思いますがね。
アップル、グーグル、マイクロソフト クラウド、携帯端末戦争のゆくえ (光文社新書)
光文社
岡嶋 裕史

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