男派と女派

 「Story Seller Vol3 2010年 05月号」(新潮社 刊)がIQ84 第3巻に隠れて並んでいました。ふと見ると沢木耕太郎の名前があったので手に取り読んでみました。『ポーカー・フェース 男派と女派』(沢木 耕太郎 著)というもので、何が男で何が女なのかと思ってしまいます。

 出だしは、初体験について書かれ、初めて体験することの印象深さを物語っています。その導入として、旅先での盗難の話から始まり、オランダでの同行者の被害、中国天水でのバス乗り場での置き引き被害など、初体験が語られて行きます。

 旅慣れた著者でも油断て言うものはあるもんだと思いましたが、次は、若いころ鮨屋さんに連れて行かれて、頑固そうな親父さんが、白いみたことのないものがのっているにぎりを出してきたので、つい、これは何ですかと聞いてしまったのだそうです。

 その鮨屋さんに連れて行ってくれた常連客の様子が変わったので、てっきり怒鳴られるのかと思ったら、親切に、ヒラメの縁側と教えてくれたのだそうです。

 大将が言うには、魚を扱うプロだから、知らない人にはきちんと説明をするのだと知ったかぶりがダメなんだと教えてくれたのでした。

 何年かたち、大将に。人生で色々教えてくれた人がいたでしょうが、それは男の人の方が多かったか、女の人の方が多かったかと著者が尋ねると、躊躇した揚句、男ですと答えて、女だと思う著者と食い違いがあったとのことでした。

 そうか、男派と女派とは、自分の人生に影響を与えた人間には、男と女のどちらが多かったか、逆にいえば、男と女のどちらによって自分が変わってきたかということでした。

 例えば、戦後の無頼派といわれる、太宰や織田は男派であり、坂口は女派であると言っています。なぜなら、太宰などは、何人の女性と関係を持っても、どの関係もほとんど同じで女性から影響を受けることが少なく、坂口安吾などは奥さんによって、明らかに変容しているということが挙げられていました。

 はて、そう言われれば、自分はどうかなぁと思ったのですが、分らないですね。






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