はじめて読む聖書

 「考える人 2010年春号」(新潮社 刊)の特集タイトルが『はじめて読む聖書』ということで、手に取ってみましたが、『マタイ伝を読んだ頃』で、吉本隆明が、終戦後の神道・天皇制を信じていた価値観が、終戦とともに変ってしまい、魂が彷徨している時に、何故、宗教的なものを信じたのか、はたして宗教とは何なのかという疑念に駆られたことが、聖書を読むきっかけであったと述べています。

 世界を把握する方法を持たなければならないという、思想家・吉本隆明の原点と言える出来事だと思います。

 短いページ数なので、聖書自体のことはそれほど深くは書いておりませんが、まず、聖書を読むとしたら「マルコ伝」であるということでした。

 私が、へぇ~、と思ったのは、日本語の聖書は、文語調で調子はいいのだが、内容を確かめるためには、辞書を引きながらの方がいいのではないかということで、合わせてフランス語の聖書も購入したのだということでした。

 英語ではなくフランス語というのには驚きましたね。

 それは詩人だからなんでしょうか。

 そして、体を悪くして寝込んでいる時に、関係の絶対性を世に問うた「マチウ書試論」を書いたのだということでした。

 聖書を読んだ時の驚きが、語られていました。

考える人 2010年 05月号 [雑誌]
新潮社

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