白川静読本

 白川静の、今年は生誕100年ということで、1月号のユリイカでは特集が組まれていました。昨年の太宰等と異なり静ですが、やはり白川静に関する刊行物も増えているようです。そんなおり、「白川静読本」(五木 寛之 、松岡 正剛、その他 著)/平凡社 刊)は、多くの執筆者が、これまで書いてきた白川静に関する文章を集めていました。

第一章 白川静という人
水原紫苑/吉田加南子/浅葉克己/岡野玲子/永江朗/梯久美子/原研哉/小山鉄郎/溝上瑛/宮城谷昌光/梅原猛/加地伸行/石牟礼道子/石川九楊/呉智英/池田晶子

第二章 白川学の広がり
高橋睦郎/町田康/伊藤比呂美/押井守/杉浦康平/保坂和志/安野光雅/日野原重明 /伊東信夫/宮田まゆみ/安田登/三浦雅士/内田樹/谷川健一/山根一眞

第三章 著作をどう読むか
高橋英夫/多田一臣/木村岳雄/柳瀬尚紀/立花隆/加地伸行/中野美代子/武田雅哉 /草森紳一/荒俣宏/石川九楊/林望/紀田順一郎/浅田次郎/宮城谷昌光/吉本隆明 /酒見賢一/梅原猛

という目次に見られるように、著名人が、これまで各々の白川静を書いていたのですね。

 この1~3章は、既出の文章ですが、巻頭対談は、初出と思われます。

 『呪能と歌の心──白川静の魅力 五木寛之・松岡正剛』というタイトルで、二人の話がつづられていきます。

 当然のごとく、”サイ”の話、霊を鎮める””の話など、いわゆる白川静の語る神と人間との関係を基調にした”文字”につぃて、白川静が何を見ていたのか、二人は尽きぬ話をしていきます。

 特に、日本海を中海とみるような日本、朝鮮、中国などの一体感といった感性を持っているのではないかという話や、音の重要性、白川静の詩の心につぃて語られ、なるほど、そういう見方もあるなぁという気になりました。

 まさに白川静を接点として二人の日本人論が語られているようでした。

 五木が言うように、現代人は、識字率は高いが”識詩率”は低いということは本当なんだろうかと思いました。

 五木のように、事あるごとに、覚えた歌(漢詩でも和歌でも短歌でも)が出てこない現代人は、問題がある、”識詩率”が低いと言っていましたが、このあたりはどうなんだろうかなぁと思う気もあります。

 つまり、現代人が、事あるごとに、五木の言っているような歌が出てこないのは、昔と違う教育方法のせいであり、出てこないことと詩心がないこととは違うような気がしないではないのですが?

 また、識字率というのが何を指しているのか、昨今のテレビ番組のように、ただ、読める・書けるということなんでしょうか?

 単に、読み書きだけでなく(それも怪しくなっていますが)、白川 静さんのような漢字の物語を教えていく必要があるのではないでしょうかね。

 よくよく考えると、昔の教育のように、小さい頃は、「算術、国語、習字」を中心とした、読み書きを重点にした教育の方がいいような気はしています。

白川静読本
平凡社
五木 寛之

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