やぎと少年

 「やぎと少年」(I.B.シンガー 著/M.センダック  絵/ 工藤 幸雄 訳/岩波書店 刊)の表紙の銅版画のような絵にひかれて、最初の一話だけですが、読んでみました。

 怠け者の少年がいて、何をするのも嫌で、何もしなくて済む天国に行って暮らしたい、死にたいと思い、とうとう自分は死んでいるというところまでになってしまいました。困り果てた両親は、司祭に相談したところ、司祭は、一計を案じ、死んだことにして、天国にいるかのような状態を作り上げてしまいました。

 もちろん、召使たちにも、当人は死んだと思わせるように芝居をさせました。

 天国だと知って喜んだのですが、...........................。

 昼も夜もない世界。

 友達も来ない世界。

 何もすることもない世界。

 食べるものが、いつも同じ。

 天国を知ってしまうのでした。

 何か、「アリとキリギリス」のような感じもしないではないですが、よういそうな人間だなぁと思いました。

 太宰ではないですが、この話を下敷きにして、物語を作ったら面白いかなぁという気になりました。

 例えば、あまりの愉快さに、両親を呼び寄せたりとか。そうしたら、これまで、こつこつ働いていた両親が、悔い改めたというのはどうでしょうか?

 それはそもあれ、子供にはいい話ですね。
やぎと少年
岩波書店
I.B.シンガー

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