既得権益

 民主党政権になってから、当然のことながら様々なことが雑誌・週刊誌に取り上げられています。今日、本屋さんの経済誌のコーナーを見たら、「週刊エコノミスト 11月10日号」(毎日新聞社 刊)が『道路の終焉』で、「週刊 東洋経済 11月7日特大号」(東洋経済新報社 刊)が『崩れる既得権 膨張する利権』で、そろって、これまでの政官業の利権構造に対する変化を取り上げていました。

 「エコノミスト」を見ていくと、、高速道路の無料化や高速道路建設ストップなどの影響で、どのクラスのゼネコンが影響を受けるのかなど、地方建設業者の公共工事依存という姿が浮き彫りにされています。思うに、これは、地方の産業が、実は、建設に限らず、公共的なものの仕事で成り立っているというひとつのあらわれではないでしょうか。記事の中で、”インタビュー 片山善博・前鳥取県知事「道路から教育、福祉への脱皮を」”という囲み記事が、地方における道路の在り方に言及していて、なるほどと思いました。印刷業も多くが公共的な仕事で成り立っている場合が多く見受けられ、地方の産業の見直しということを、地方への権限移譲とともに、行っていく必要があるという気がしました。

 本当に、地方で産業として成立しているのか、ということが検証される必要があるのではないでしょうか。お上の仕事で成立している会社、NPOなど補助金で成り立っている会社、洗いだすと、本当に会社なの? と疑いたくなる組織が多いような気がして仕方ありません。税金に群がり、談合で分配を繰り返してきた産業構造にメスを入れない限り、だめ様な気がします。

 高速道路の無料化に関しては、欧米での有料化の動きが掲載されており、やみくもに無料化というのはどうかという気がしました。

 「東洋経済」では、道路に関して集中的に論じるのではなく、広範囲での既得権益・利権に関して述べられています。

崩れる既得権
日本医師会 民主党による組織介入、中医協外しで大混乱
記者クラブ 日本の情報発信を阻害、権益に固執するメディア
租税特別措置 特定業界向けの補助金、大胆な見直し始まる
農協 農家への直接バラまきで、中抜きの恐怖におびえる
INTERVIEW| 山下一仁/経済産業研究所 上席研究員 「農協は政治的な悪さをやめよ」
建設 「脱コンクリート」で、もはやあきらめの業界
キャリア座談会| 霞が関批判に若手官僚が答える
地方公務員 賃金カットと二極化が役人にも襲いかかる

崩れない既得権
テレビ局・電波 正義の味方を装い、談合体制にしがみつく
大企業 断罪された新興企業、有力企業との見えない壁
INTERVIEW| 堀江貴文/ライブドア元社長 「目立ちすぎたから? そのとおりだと思う」
INTERVIEW| 宋 文洲/ソフトブレーン創業者
《徹底討論》 正社員は既得権益か? 湯浅 誠/NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長×城 繁幸/Joe's Labo代表取締役

膨張する既得権
エコ利権 エコで潤う環境予算、疑問符のつく支出も
《INTERVIEW》 公務員改革はなぜ進まない? 木村盛世/厚生労働省 医系技官、渡辺喜美/みんなの党党首・衆議院議員
財務省 民主党と手を握ったスーパー官庁のたくらみ
なぜ増えない保育所、待機児童対策は適切か
《INTERVIEW》 新聞・出版の既得権、「再販制度」を考える 永江 朗/ライター兼早稲田大学教授
「本のニセ金化を生んだ再販制度なんてなくていい」


このような内容で、膨張する既得権に関しても扱われており、結構、読みでがあるなぁと感じました。

 確かに、これまでとは異なり、新たに利益を享受する人たちがいたり、これまで以上に利益を享受できる人たちが出てきたりするわけで、私たちは、これらが納得できることなのかどうかだと思うのですが。

 いずれにしろ、民主党は、まず、わけのわからない、天下りと公益法人の縮小と統廃合を行うべきではないかという気がします。”社会保険診療報酬支払基金”のような、百害あって利益なしといわれているような組織を見直さなければいけないでしょう。

 「東洋経済」で気になったのは、”無敵神話もついに崩壊!? ハイテク素材各社の模索 液晶や半導体用ハイテク素材メーカーを脅かす韓国の猛攻と、「汎用化」がもたらす宿命。”であり、対日貿易赤字に苦しむ韓国メーカーが、これまで日本から輸入していた部材まで垂直統合化していくという動きが報じられていることです。

 対外戦略で、韓国メーカーに水をあけられることの多くなった日本メーカーの戦略が問われているものと思います。先週号のエコノミストのレアメタルの問題といい、対外戦略の無策が、これまでの官僚主導というかメーカー任せであった無策が、今、問題となっているという気になりました。

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