またもや捏造するか 国立歴史民俗博物館

 「またもや捏造するか 国立歴史民俗博物館」という、過激なタイトルのホームページがあります。

 これは、この間、新聞に出ていた、”国立歴史民俗博物館(千葉県)の研究グループによると、卑弥呼の墓との説がある奈良県桜井市の前方後円墳、箸墓古墳の築造時期が卑弥呼が死亡した時期と一致することがわかった。”というものに対する批判で、私は、これを見てびっくりしました。

 なぜって、この問題の発表をした人が、実は、弥生時代が、もっと前からあったのではないかということを言った人だということだったからです。

 批判は、この発表を行った春成秀爾という教授が、学会への発表の前に、マスコミに(特に朝日新聞)リークし、あたかも真実であるかのように発表してしまうという点にあるようです。

 学会への発表より前か後かは、あまり、どうでもいいような気がしますが、このことが多くの批判をかわすためにだけ、つまり、研究成果が嘘であるかもしれないということをマスメディアを利用することでかわそうとするならば、まったくもって、研究者としておかしいと思わざるを得ないという気になります。

 特に、卑弥呼のように、魏志倭人伝にしか出てこない人物のことで、「放射性炭素年代測定法」、C14の半減期を利用した方法のみで、あたかも、箸墓古墳が卑弥呼の墓であるかのように断定するのは、素人からみても、おかしいですね。

 こういう問題に対して、文部省は(かな所管は)、同対応するんでしょうかねぇ~。

 下記は、邪馬台国大研究のホームページよりの抜粋です。

「炭素14年代法そのものは充分に科学的な年代測定法です。前述のように放射性元素の減少期間を測定して、残留放射性元素の数から、その検査対象がもともとはいつ頃のものかを調べる方法がC14法ですが、これは各方面で言われるように非常にバラつきがあります。同じ方法で、同じ試料を用いても、検査機関によって50年から100年、ひどいときには300年以上のばらつきがあります。
 紀元前1万年か1万5千年かを調べる方法としては有効ですが、50年程度の違いはこの方法では確定出来ないという前提がまずあります。それでも何とか分からないかと模索しているのですが、今回の発表でも、たとえば北海道埋蔵文化財センター、あるいは九州大学の測定値と、国立民俗学博物館の測定値は異なっています。私は理科系ではないので、専門的な内容はよくわからないのですが、そのデータの取り扱いや測定方法に対して、これらの機関が歴博に質問した内容に対して、歴博は全く答えていません。その内容は、「季刊邪馬台国101号」で詳細に特集してあります。土器に付着していた試料というのは、相当古い年代を示すというデータがあるにもかかわらず、それを是正していないのはなぜか? 内陸部と海岸部でもC14の値は相当異なるのにその補正値を考慮していないのはなぜか、等々。
 つまり、研究者、研究機関によっては全く異なる値を示すような測定方法で得られた値を、そのデータや測定法を学会に図ることもせずに、まずマスコミに流した後で、学会発表するという方法が、とても学者のする事では無いという意味で「科学的」ではないのです。
 一連の新聞記事では、C14法など知らない人々はあの方法が充分「科学的」と思うはずです。そしてそれこそが、歴博の、或いは春成秀爾という教授の狙いだと思えるのです。「春成秀爾という人物は、一たい何が目的なのだろう」と書いたのはそういう意味合いです。弥生時代が500-700年遡るという発表をしたのもこの教授です。それもマスコミにまず流して、それから学会で発表していますが、学界ではその方法論、データを巡って総スカンをくらい、あの測定値は学界では認められていません、しかし新聞だけを読んだ人の中には、「弥生時代は紀元前1000年からだ。」と思い込んだ人がいるかもしれません。
 最近の歴博は、もと館長の白石太一郎以降、こういうマスコミ操作に長けた学者が多くなっています。そしてそれは近畿圏の学者にほぼ共通した性行なのです。同志社の森浩一名誉教授などは、こういう傾向を「学者として全く恥ずべき姿勢だ」と非難しています。

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