宇宙から金属弾頭の豪雨が降る

 「軍事研究 2009年10月号」(ジャパン・ミリタリー・レビュー 刊)を見て驚きました。特集の『オバマ新戦略兵器CSMと在日米空軍』の中で、”宇宙から金属弾頭の豪雨が降る 弾道弾に代わる非核攻撃ミサイルCSM 低い宇宙空間を飛び地球全体を射程圏内に入れ、様々な弾頭を雨のように降らす!”(岡部 いさく 著)に書いてある、CSM(Conventional Strike Missile)というものです。

 従来のICBMが大気圏を通過するのに対して、より高度の低いところを飛翔し、ICBMと同様の距離を飛ぶにもかかわらず、到達時間が、3割程度早くなるというものです。

 そして、核弾頭の代わりに、通常弾頭といっても非核ということで、実戦にはなかなか使いにくい核弾頭の代わりの強力な通常兵器であるということで、より脅威を感じざるを得ない兵器のことです。

 ステンレスの三角形をしたような物体が、その弾頭として降り注ぐのです。60cm四方には、必ず1個が落ちるような密度で、そのステンレスの板が、超高速で落下するので、高エネルギーの物体により、甚大な被害を与えることができるのです。

 この密度で、こんなものが落とされたら、ほとんどのものは破壊されてしまいますね。こんなものが、非核ということで、兵器として許されるんでしょうか?

 実は、オバマの非核宣言の背景には、こにょうな通常兵器、考えれば、核弾頭より現実的で物騒な兵器、の開発の見通しがたったということがあるという指摘もあり、そうだとすると、オバマのスピーチの背景も、いろろときな臭いがしてしまいますね。

 「Strike Anywhere!」というアメリカの軍事支配の考え方が、いわゆるテロといわれているような規模の戦闘にも、迅速に対応できる通常兵器として、結実していっていることが分かり、恐るべしという気持ちになってしまいます。
Hypersonic Cruise Missile: America's New Global Strike Weaponなんていうのもあり、今すぐ、どこにでも攻撃を仕掛けられるという道を、突き進んでいる姿が、グロテスクに見えているような気がします。

 とてつもなく大きな手りゅう弾を高高度上空で破裂させ、無数の鉄片を地上にいるあらゆるものに、落下させるという絵を想像すると、よく、こんな兵器を考え開発すると呆れてしまいました。しかし、これが、アメリカの現実なんでしょうね。

軍事研究 2009年 10月号 [雑誌]
ジャパンミリタリーレビュー

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