新保険証と臓器提供

 今朝の朝日新聞の投書欄に、健康保険証が新しくなり、その裏面に臓器提供の意思表示をチェックして書き込む欄が新設されていたことへの違和感を書かれていた人があり、まったく同感しました。

 政府管掌健康保険が、全国健康保険協会に主幹が移り、新しい保険証が私にも送られてきました。すると、裏面に、投書者の言うように臓器提供の意思表示欄が印刷されており、何で、こんなところに意思表示をしなくてはいけないんだと思いました。目隠しのシールが付属していましたが、未だに未記入のままにしています。同協会の説明を見ると、従来同様に臓器提供の意思表示欄がありますが、と説明されていましたが、従来の政府管掌健康保険にはなかったような気がします。同協会の質疑応答集には、この件の根拠につき以下のように知りされています。

Q24:健康保険証の裏面に表示されている臓器提供意思表示欄について教えてください
A24:「臓器の移植に関する法律」により、「国及び地方公共団体は、移植医療について国民の理解を深めるための必要な措置を講ずるよう努めなければならない。」とされています。

 このことにより、従来の政府管掌健康保険(社会保険庁)においては、平成19年1月より、更なる臓器提供に関する意思表示の方法・機会を図ることを目的に、健康保険証の裏面に臓器提供意思表示欄を表示することになりました。平成21年10月(協会けんぽ設立)以降、その意思を引き継ぎ、協会けんぽにおいても同様に裏面に表示をすることとしています。
なお、表示欄の記入は任意であり、記入を義務付けるものではありません。

 また、表示欄を記入した後においても、いつでも臓器提供に関する意思を変更することができます。その場合、健康保険証の再交付を受け、改めて変更後の意志を記入することとなります。
(無記入のまま個人情報保護シールを上から貼り付け、その後、意思表示を記入したい場合についても同様に再交付申請により新しい健康保険証を交付いたします。)

 知らしめるということが、意思表示につながるんでしょうかね?

 そもそも、脳死判定をめぐる、今回の法案に関しても、無理やりの法案通過の感じがして、まったく反対の気持だったのですが、通されてしまいました。その直後に、すぐさま、健康保険証の裏で、臓器提供の意思表示をしなければならないようにするという”素早さ”は、何を物語っているんでしょうか?

 法案通過前のテレビ番組で、河野太郎が、もっと審議をする機関を設けて慎重に決めるべきだという意見を言った人間に、何年、審議をやってきたんだ、その間、何人が命を亡くしてきたんだと、噛み付いていました。私は、ここに、ものすごい恐ろしさを感じてしまいます。

 あたかも正義を振りかざして、人間の尊厳を奪い取ろうとする狡猾な人の姿を見たような気がしました。

 まず、物理的にいえば、脳死判定で臓器を提供しなかったら生き返ったかもしれないじゃないですか。私は、死というものが、いわゆる”脳死”という1臓器の問題ではないと思っていますので、”死”というものを、ただただ、効率化のためだけに、審議を尽くそうとしない人たちに疑問を持たざるを得ません。

 こにょうに、臓器提供を強制させられるような雰囲気を社会に醸成させていく流れには、何か、裏があるような気がしてしまいます。たとえば、脳死者に対する人体実験の許可や臓器の闇販売など、何か、人の命を救うという美名のもとに蠢く勢力の存在を感じないわけにはいきません。

 ”脳死”どうのこうのの問題は、もっと慎重に取り扱うべきだと思うし、臓器に関しては、もっと、人工的な臓器作成へ力を入れるべきではないでしょうか?

 私と同じように、新しい保険証に違和感を持っている人がいて、ほっとしました。

 西日本新聞の2009/7/13付けのコラムで、「臓器提供と本人の意思(田川 大介)」という意見が掲載されており、死が人と人との関係性の中にあるということが書かれており、すごく納得させられました。







臓器ドナー登録への理解、促進と支援の意思を示すというメッセージです。Organ Donationドナー登録への理解と支援
リボンマグネット公式ストア
臓器ドナー登録への理解、促進と支援の意思を示すというメッセージです。マグネットアメリカ社と株式会社M

楽天市場 by ウェブリブログ

この記事へのトラックバック