父子、無理心中。

 産経新聞 6月17日17時54分配信 の記事で、父子4人が、無理心中したのではないかと書かれていました。
 16日午後3時ごろ、広島市西区のマンションの一室で、無職の男性(41)と双子の男児(4)、女児(3)の計4人が死亡しているのが見つかった。遺書とみられる文章が書かれていたノートがあったことから、同署は男性が無理心中をはかったとみている。

 発見者は、この男性の両親ということでした。

 なんでも、数ヶ月前に妻と別居して、子供の世話をするようになったみたいですね。勤めもやめたようで、生活保護を受けていたそうです。

 どういういきさつかはわかりませんが、両親がいるのならば、まっさきに両親に頼るしかないと思うのですが、頼れない何かがあったんでしょうか。悔やまれますね。

 4歳と3歳といえば、まだまだ手間がかかるし、保育園に預けるといっても、子供3人の世話をするのは、大変だったでしょう。なんだかんだといっても、こういうときには、公的な機関はあまり役に立たないので、身内が一番だと思うのですが、身内に相談できないという状況があるとすれば、どうしていいか途方に暮れてしまうに違いありません。

 児童相談書に相談に行ったそうですが、おそらく、施設へ子供を預けるという方法を言われたのでしょう。このときは、断ったそうですが、おそらく、この男性は、ジレンマに陥っていたに違いありません。

 自分のかわいい子供を、施設に預けるという苦しさと、もしかしたら、がんばれば自分ひとりでやっていけるかもしれないという気持ちがあったに違いありません。

 後に、職員が、男性の所へ行った時には、”子供たちは元気で男性にも困った様子はなかったと”ということですが、こういった場合、男性は、明るくしなければ、子供もかわいそうだし、自分の心も折れてしまうという恐れから、明るくふるまっていたにすぎないと思います。

 母子家庭と違って、父子家庭は、男だから大丈夫だ、何も手助けしなくてもやっていける、弱音をはくのは男らしくないといったようなわけのわからない暗黙の社会的な雰囲気があり、また、男性も、自分の力で、なんとか頑張ろうと思うものです。

 でも、多くは、そんな強がりは無理だということが、ひしひしと伝わってくるようになるものです。

 毎日が、明るく前向きに生きようという気持ちと、もう駄目だという気持ちがせめぎ合っているのが本当でしょう。

 児童相談書の職員が、その男性の明るさに惑わされて、本当のこころを理解できないとするならば、あまりにも、児童相談書の職員として、人を見る目がなさすぎると感じてしまいます。

 現代には、このような孤独な家庭が増えているのでしょうか?

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