戦前の政党政治

 最近、大川 周明北 一輝などの著作物が、書店の棚に多く並べられるような気がします。

 戦前の、皇道派/統制派、農本主義/ファシズムなど、実際は、どういう関係でどうなっており、政府、軍隊、天皇などといた関係が、いまいち、整理されないまま混沌としているような気がします。

 大体、このあたりの歴史に関しては、高校時代の日本史でも、さ~と表面をなぞっただけで、評価も難しいのでしょうが、なんとなく未消化だなぁと言う気がしていました。

 「浜口雄幸と永田鉄山」(川田 稔 著/講談社 刊)では、もしかしたら、日本が戦争に至らずに済んだ可能性があったことを取り上げています。

 私も、日本が、米英により、ワシントン会議やロンドン海軍軍縮条約などで、不利な条件を供され、一方では、中国ナショナリズムの高揚から、満蒙権益が危機的な状態となって来たという、やむにやまれぬ状況から、戦争に突き進んでしまった必然性が、そこにはあったという考えに、そういう面もあったんだろうと思っていました。

 ところが、当時の首相・浜口 雄幸は、政党政治を掲げ、しれなりに強固な体制であったのだそうです。また、米英も、浜口内閣には好意的であり、中国国民政府も、浜口内閣の対中国政策を、そこそこ評価していたのだそうです。

 となれば、何故、戦争に突き進んでいったのか、不思議に思ってしまいます。

 それは、昭和4年に作られた”一夕会(いっせきかい)”によるところが大きいのだそうです。

 永田 鉄山を中心とし、東条 英機>、石原 莞爾など陸軍中央の幕僚層で構成され、山下 奉文(やました ともゆき)も一員です。

 永田 鉄山は、政党政治に対抗する構想を持っており、これが、満州事変以降の陸軍台頭の主導的な理論ではなかったのかと著者は問いかけています。

 昭和以降の歴史、特に戦前は、生まれていなかったので、どうも、トピック事項を点として線分を補間しているだけなので、誰が何を思い、日本をどうしようとしていたのか、はっきりしませんね。

 この、一夕会関係者の根幹とする構想を明らかにすることで、何故、戦争をという疑問の解明に、大きく貢献するかもしれませんね。







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