「共和制」ってこんなもんだったんだろうか?

 「一冊の本 4月号」(朝日新聞出版 刊)の連載に、橋本 治の『行雲流水録 第94回』があります。

 今月号では、”「共和制」ってこんなもんだったんだろうか?”というタイトルで、日本の現在の政治状況について書いています。

 ここでいう「共和制」とは、「民主主義」に置き換えてもいいのだそうです。

 現在の日本の民主主義政治にあって、総理大臣や野党第一党の党首に変わる人がいない、ということに驚き、これに代わる人がいないのは日本の政治の終わりではないかと思い、”「共和制」ってこんなもんだったんだろうか?”という疑問が出てきたのだそうです。

 つまり、選ぶというシステムを持っていながら、選ぶに値する人がいないという矛盾が露呈しているのです。

 「君主制」のほうがわかりやすく、いい王様に悪い家来、悪い王様は倒されるなど、ドラマとしては単純で、水戸黄門が続くような明快で受けるのとは逆に、「共和制的なドラマ」というのは、面倒くさくって、難しい上に、大して面白くないものだと言っています。

 ここからが面白いのですが、大方のドラマが、「悪い君主制を突き抜けて、みんな幸せになる共和制が出現する」というパターンで出来上がっていて、だから昔は、それで「めでたし、めでたし」となり一件落着で済んでいたわけですが、実は、「その後のドラマ」が重要であり、問題なんだと言っていました。

 民主主義政治を担う権力者が、自分の無能を棚に上げて、自らを選んだ人民を無能と断罪し、恐怖政治をおこなうようになったら、これは笑い話ではなく、悲劇ですね、確かに。

 資本主義の次、民主主義の次、というのは本当にあるのでしょうか?



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