経済週刊誌に見る社会

 経済関係の最新号の週刊誌を見ると、こんなになっているのかと改めて考えさせられます。

 「週刊エコノミスト 7月17日号」では、「介護崩壊」が特集として取り上げられています。その特集記事の1本目は、”「弱い年寄りは早く死ね」――これが「美しい国」なのか  小山 朝子”です。著者は、要介護の祖母の面倒を見ています。読むば読むほど、介護の周りには、政治・行政の無能振りに腹立たしさを覚えてしまいます。

 さらに続く記事、”低賃金・重労働で体を壊し、離職するヘルパー  小川 直樹(編集部)”や、”報われない介護職 全産業で所得は最低、止まらない人材流出  葛原 豊”などを見ると、コムスンなどのでたらめな事業者、行政、政権との怪しげな癒着と国民を見る目の貧困を感じざるを得ません。

 「週刊ダイヤモンド 7月14日号」では、「ハケンの裏側」が特集記事となっています。”派遣・請負10兆円ビジネスの大激変! ”ということで、”派遣・請負社員は雇用形態の1つとして完全に組み込まれ、市場は急速に拡大している。一方で、この業界ではグッドウィルに象徴される違法行為も後を絶たない。いまや10兆円規模にまで膨張した派遣・請負ビジネスの「裏側」をあぶり出した”と言っています。

 『“研修”という名の人身売買 実質時給300円の外国人』、『保険・有休・労災全部なし 虐げられる「日系人労働者」』など、底辺労働者の非人間的な境遇を明示しています。

 介護ヘルパーを始め、本当に必要なところに、外国人労働者をあてがおうとするなど、本質的には社会保障がサービスとして行うべきところまで、むちゃくちゃな市場主義を推し進めていることの矛盾が出ているのではないでしょうか?

 そして、このような改悪された社会状況を問うものとして、「週刊東洋経済 7月14日号」では、特集として、”ニッポンの公共サービスと公務員”と題し”行政破壊の現実”を取り上げています。

 特に、パート2では、次のような項目を記事としていました。

安い給料と重い責任、非常勤公務員の現実
社会保険庁(1) ---------- 現場むしばむ魔女狩りバッシングの不毛
社会保険庁(2) ---------- 大混乱必至の「全件再入力」、住基ネット活用論も浮上
ハローワーク ---------- 笛吹けど踊らぬ、鳴り物入り民間開放
郵便局 ---------- 強引な業務効率化、ゆうメイトに負担を押し付け
保育園 ---------- 低賃金、激務、雇用不安… 非正規保育士の過酷な現実
ゴミ収集 ---------- 雇用不安を増幅する競争入札の落とし穴

 「小さな政府」といいながら、結局、国民生活に大きな問題点を与えるところに合理化が施されているということなんでしょうか。例えば、なんで、防衛省にする必要があるんでしょうかね。かんぐれば、経済的には、一部の事実と誇大妄想的恐怖心から防衛予算を多くしようと言う魂胆でしょうか。そして、精神的には、俺は強いんだよと言いたい、幼児的精神主義を満足させるためなんでしょうか。

 小泉も安倍も久間も、みんな、軍人の前で、かっこよく見せたいだけのために、ですか??

 なんて思っていたら、”改革派首長の光と影に迫る
横浜市 中田市政で深まる港湾業者との蜜月/杉並区 山田区長が理事長務める「塾」に税金を投入
”なんていう記事も載っていました。

 何でも、港湾局がらみでの請負の不正や港湾関係者の中田市長パーテー献金疑惑などが書いてあり、中田市長クリーンさを買っていただけに、誠に残念としか言いようがありません。

 どうして、こうも、金に弱いんでしょうか。

合掌 by 遍照金剛

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  • 福祉と呼ぶコミュニズム

    Excerpt: 「経済週刊誌に見る社会」について  月給30万円のサラリーマンがいる。家庭では炊事、洗濯、育児に老人の介護まで、奥さんにまかせているわけだ。奥さんは、もちろん無給だ。家事に俸給が支払われることはない。.. Weblog: 罵愚と話そう「日本からの発言」 racked: 2007-07-10 05:48