特攻隊だった僕がいま若者に伝えたいこと

 「特攻隊だった僕がいま若者に伝えたいこと」(田 英夫 著)を読んできました。実は、さんに、それほど興味を持ったことが無かったので、特攻隊員であったことも知りませんでした。

特攻隊だった僕がいま若者に伝えたいこと


 主に、第二次世界大戦に踏み込んでいく時の日本国内の雰囲気、特攻隊員の姿、軍隊という組織の矛盾などが描かれ、まさに、小泉政権以降、戦後レジュームの終焉を謳いながら戦前へ回帰しているのではないかという危惧を述べています。

 大西 巨人の「神聖喜劇」で描かれる軍隊の姿を思い出すと共に、特攻隊員の姿を描いた映画ができるなど、特攻の”美談”がいわれる中、特攻隊のリアルな世界を描いています。

 「美しさ」、「力強さ」、「品格」が声高に叫ばれ始めている今、私たちが、気をつけなければならない”誘惑”を指摘している様でもあります。

 戦後、川の傍にバラック小屋を建てて暮らしていた人たち、あるいは片足がなくアコーディオンを弾いていたりする傷痍軍人の人たち、物乞いをする多くの人たち、そして、米穀通帳を持って米屋さんに通ったことなど、昭和20年代を思い起こせば、戦争ほど愚かなことはないということを忘れてはいけないのだと思います。

 たとえば、イラク戦争のようなことが許されるならば、「安倍政権が国民を弾圧し、多くの人が苦しんでいる、テロにも支援しているし、核武装を図っている、日本は民主主義国家ではないならず者国家だ」ということで、アメリカが日本を焦土と化しても正しいことになってしまうような気がします。

 正義の言葉は悪魔でも口にするし、正しいとは限らないのではないでしょうか? 国際貢献、世界平和という美名の下に推し進められる、安直な武装主義を考える上で、また、戦争経験者世代がますますいなくなっていく今、この本は、なるほどと思わせる内容になっている気がしました。

 そして、メディアと国家権力との関係も考えさせられます。

合掌 by 遍照金剛


特攻隊だった僕がいま若者に伝えたいこと
リヨン社
田 英夫

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