反省 私たちはなぜ失敗したのか?

 「反省 私たちはなぜ失敗したのか? 」(鈴木 宗男佐藤 優 著)を見ると、外務省の仕事というのが、どんなものであるのか、あまりにも知らないことに驚愕してしまいます。

反省


 この本は、数年前、検挙され、長期にわたり拘置所に拘留された人間同士の、外務省、外務官僚等に対する「暴露本」のような形をとっている本で、鈴木 宗男佐藤 優、両者の対談となって、様々な、暴露がされています。

 ”「国民のみなさま、すいません」で始まり、何がいけなかったのか、今まで公表できなかったことをすべてお話しします…。”と発刊の趣旨を述べています。

 なんと言っても、この本の、一番の目玉は、登場する人物が実名であること、そして、巻末に登場人物の写真と略歴と肩書きが、ご丁寧に一覧で掲載されていることです。

 最初の内は、こんなことをするのは、どんな人かと思って、本文を読んでは、ひっきりなしに巻末の一覧を見て、なるほど、こんな大学を出ていても、やることは変なものだと感心してしまいます。

 暴露本なので、当然、相手方を貶めるような話の連続となっているのですが、読むほどに、本当に、外務省って困難でいいのといいたくなるような気になってしまいます。

 そして、実は、日本の官僚の実態が、こんなものではないのかという恐れに近いものとなってしまいます。

 「出世主義と自己保身」が本心であり、国民のことなどは、まったく眼中にないという体たらくをあからさまにしています。本当に、海外の日本大使館の運営費用など、全く分からないので、豪邸でドンちゃん騒ぎをしているだけの大使館なんて要らないのではと思ってしまいます。

 例えば、

  1. 飯村豊官房長(現フランス大使)は『鈴木先生、田中真紀子を排除してください』と、毎日言ってきた

  2. 坂場三男総括審議官(現報道官)は私の部屋で真紀子さんの悪口を言っている時に、田中さんが入ってきて、ソファーから転げ落ちて、ロダンの『考える人』の格好で固まっていた

  3. 松田邦紀ロシア課長(現イスラエル公使)は料亭で私の前で『ボクちゃん、チャミチイでちゅ』と両足をバタバタさせてオムツを替えて欲しいようなプレーをしておったですね

  4. ソ連大使だった枝村純郎さんは家の建替中の数ケ月、ホテルニューオータニに住んでいた。外務官僚は半額で泊れた

など、読んでいる方が恥かしくなるような内容となっています。

 「アサヒ芸能 2006年1月26日号」で作家の大下 英治さんが言っているように、赤坂での接待だけでなく、向島での接待もあり、そのことを鈴木 宗男が秘しているのではということがあるような気がします。

 自己の快楽を税金を使用して追求するという、人間としての”腐敗”を感じるのではないでしょうか。

 そんな中でも、この本のあとがきで、鈴木 宗男が、”坂には3つある。上り坂、下り坂。そして、マサカです”と書いてあるのを見て、検挙されるのは、本当に、”マサカ”だったんだなぁと思いました。

 それから、本文中で、” 愛国心は悪人の最後の逃げ場である(愛国主義は、無頼漢たちの最後の避難所である Samuel Johnson)”という格言を引用して、愛国心を訴える偽善者への注意を喚起していた点も、特筆されるような気がします。

 この本が、一面の真実を語っていると思いますが、逆に、「疑惑の総合商社」鈴木宗男衆院議員年表というものもあることを忘れてはいけない気もします。

合掌 by 遍照金剛


反省 私たちはなぜ失敗したのか?
アスコム
鈴木 宗男/佐藤 優

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共産党をも「使う」外 ...
この国のエリートのあ ...
おもしろい企画ですね ...
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