Hijo De La Luna

 ””というのは、古来より、私たちにとって特別な存在だったのでしょうか。

 日本では、”月には、うさぎがすんでいる”に始まり、竹取物語の”かぐや姫”の話もあります。今度打ち上げる月探査衛星の愛称も「かぐや」に決まったそうで、月というのは、現実的な物理的な影響を及ぼすばかりか、ロマンの対象となっています。

 この歌、「Hijo De La Luna」は、カタカナで読みを表記すると、「イホ デ ラ ルナ」となり、英語では「Son of The Moon」、すなはち、「月の息子」ということになります。

 たまたま、YouTubeを見ていたら、サラ・ブライトマン(Sarah Brightman)が歌っている映像があり、とても気に入ってしまいました。



 当然、何を言っているか分かりません。スペイン語らしいということ以外は、全く、もしかしたらサラ・ブライトマンなので、イタリア語かと思いましたが、スペイン語だろうということに落ち着きました(どうしようもないのですが........)。しかし、何か、悲しげであり、こころに染み渡ってきます

 早速、歌詞を調査。見つかりました。

スペイン語Tonto el que no entienda
Cuenta una leyenda
Que una hembra gitana
Conjuró a la luna
Hasta el amanecer.
Llorando pedía
Al llegar el día
Desposar un calé.

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英   語Now, do lend me an ear,
For the legend you'll hear
Of a gipsy woman
Who pleaded with the moon
Till the break of dawn.
Weeping, she begged
For a gipsy man
To wed the next day.

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歌詞の最初の方は、こんな調子になっていました。

 英語訳も、幾つか見つかりましたが、細かな部分がかなり違っています。でも、おおよそは同じ何でしょうね。スペイン語は分からない上に、英語もままならないので、細かなことは分からないのですが、そんな気がします。

 スペインに伝わるのか、ジプシーに伝わるのかは分かりませんが、伝説の話だそうで、日本語に意訳すると、こんな感じになるんでしょうか。

 一人のジプシーの娘が、結婚を願って、お月様に一晩中懇願したそうです。

 すると、お月様は、願いをかなえてあげる見返りに、結婚した相手との間に生まれた最初の子を貰うと言って来ました。

 約束どおり、ジプシーの娘の前に、褐色の肌をしたジプシーの男子が現れ、結ばれました。

 しばらくして、赤ちゃんが生まれたのですが、”おこじょ”のような白い肌と、オリーブ色ではなく灰色の目をしていました。

 この赤ちゃんを見た、ジプシーの男は、”俺の子ではない。誰の子だ!”と怒りまくり、挙句の果て、ナイフを持って来るや、ジプシーの娘を刺し殺し、赤ん坊を抱きかかえると山に行って置き去りにし、遺棄してしまいました。

 満月は、その赤ちゃんが喜んでいるとき。赤ちゃんが泣き出すと、三日月となって赤ちゃんを揺りかごの様にしてあやすのでした。


 母親になりたかったお月様。この発想って奇抜ですね。

 ジプシーの人たちは、お月様を見ると、赤ちゃんを思い浮かべたんでしょうか?

 それにしても、”Tonto”というのは”Idiot”ということらしいので、この歌は、馬鹿な男の話ですよというくだりから始まっている感じですね。

 日本でいうと、”五木の子守唄”のようなジャンルの歌なんでしょうか? それが、色々な国の人に歌われるというのは不思議ですね。

 そもそも、この歌は、”MECANO(Ana Torroja、Nacho Cano、José María Cano)”という、スペインのグループで歌われたみたいです。MECANOは、1981年にマドリードで結成され、カーノ兄弟とボーカルの女性アナ・トローハとの3人組みですが、1991に解散し、今は、それぞれソロ活動をしているということらしいです。途中、再結成もされたそうですが、また解散したとの事。その上、MECANOって、オランダのグループもあり、混乱してしまいますね。

 MECANOとして歌っているのが、次のビデオです。
 


 このビデオでのアナ・トローハはいいですね。

 次からは、ソロになった以降に、”Hijo De La Luna"を歌っているもので、最初は、ギター伴奏でのライブのビデオです。



MECANOのボーカルであったアナ・トローハAna Torroja Fungairiño)は、1959年12月28日生まれだそうで、一回り下の年齢です。ビデオでは、本当に、年齢が分からないものです。次のもは、スタジオ収録のビデオみたいです。

アナ・トローハ


 2006年版がこれです。



今年、チリの国際歌謡フェスティバル、「ビーニャデルマール・インターナショナル・ソングフェスティバル(Vina del Mar International Song Festival)」で歌ったときのものが次のビデオです。



 この他、何人かの人が歌ったり、Video Remix等があります。下のビデオが、その例です。

 LOONAが歌うもの。



 次のビデオは、絵本のように、歌詞にそってアニメ化したもの。



 アナ・トローハのライブでのビデオを見ていると、観衆が一緒に歌う場面もあり、スペイン語圏では、有名な伝説なんでしょうか?

 何にしろ、民族で、月への思いが、こんなにも違うというのも面白いものです。

 また、多くの亡くくなった幼子が、お月様で癒されていればいいのですが......。

 今年は、フランスのhip hopグループPsy 4 de la Rimeと歌ったバージョンを出していますが、フランス語らしいので、もうお手上げです。このバージョンにはついていけないですね。若者向けなんでしょうか。

合掌 by 遍照金剛

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