神さまがくれた漢字たち

 「神さまがくれた漢字たち」(山本 史也 著、白川 静 監)は、理論社が刊行している、”よりみちパン!セ”というシリーズの一冊です。

神さまがくれた漢字たち


 白川 静監修とありますので、もちろんのこと白川漢字体系に基づいた内容の本となっています。なんと言っても、この本特徴は、総ルビの本であることは示すように、小学生を対象として書かれた本だろうということです。

 これまで、国字で考える漢字ピクトグラムは万能!?漢字を覚えるなど、字について書いてきましたが、白川 静さんの漢字についての考え方を、大人でも分かりやすく読めるものとなっています。

 甲骨文字における漢字の成立が、人間の累々とした積み重ねで築き上げられた、自然との深い交流に根ざしていることなど、私たちが、これまで学校で教わったことのない、壮大な物語の世界として説明されています。

 著者は、立命館大学で、白川 静の教えを受け、幾多の高校で漢文の先生をされているということですが、やさしく平易に、白川静漢字体系を説いており、こんな風に、教えてほしかったなぁと思う出来栄えとなっています。ただし、紙数制限のためだと思うのですが、ちょっと説明が飛んでしまう部分もあり、残念な部分もありました。

 例えば、「」という字を、私たちは、「互いに支えあっている人の姿」であり、人間は、助け合わなければいけないといった場合に使用します。しかし、この解釈が、いかに手前勝手な、それらしさを装った言い草なのかということに驚いてしまいました。

 「」という字は、多少、前かがみにうつむいている人間を、横から見たもので、人間を支えあうというより、「哀れで貧相な姿」を指しているものだそうです。

 いつのまにか、私たちは、人間を高貴なもの、霊長として考えてしまいがちで、そのような観点から、漢字を見ると、「」の現代的説明にあるような、根本的な意味合いと異なってしまうということに気づかされます。

 それらしい「」の持っている意味の説明は、”まゆつば”で聞かなければならない野かもしれませんね。

*2007/6/1

 ”「よりみちパン!セ」は、理論社から毎月1~2冊刊行されている、中学生以上すべての人向けの本のシリーズです”とありました。ルビをかなりふってあったので、てっきり小学生向けと思っていました。そうすると、ちょっとルビの数が多くて、読みにくい気もします。
神さまがくれた漢字たち (よりみちパン!セ)
理論社
山本 史也

ユーザレビュー:
白川漢字学の入門書と ...
かなりくせがあります ...
漢字の起源は神への祈 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ






白川静 漢字の世界観 (平凡社新書)
平凡社
松岡 正剛

ユーザレビュー:
高校の国語の参考書に ...
初めて知った白川静先 ...
漢字って面白い【白川 ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

白川静さんに学ぶ漢字は怖い
楽天ブックス
著者:小山鉄郎出版社:共同通信社サイズ:単行本ページ数:317p発行年月:2007年12月この著者の

楽天市場 by ウェブリブログ

白川静さんに学ぶ漢字は楽しい
楽天ブックス
著者:小山鉄郎/白川静出版社:共同通信社サイズ:単行本ページ数:190p発行年月:2006年12月こ

楽天市場 by ウェブリブログ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのトラックバック