タヌキのひとり

 「タヌキのひとり 森の獣医さんの診療所便り」(竹田津 実 著)は、映画「子ぎつねヘレン」にもなった『子ぎつねヘレンがのこしたもの』の作者が書いた、傷ついた野生動物との交流を描いた物語の一つです。

 
タヌキのひとり


 本を見た瞬間は、”タヌキのひとりごと”かと思いましたが、タヌキの名前でした。

 何で”ひとり”という名前になったかというと、タヌキというのは、通常5~6匹という多産が普通であり、1匹というのは珍しいからだそうです。

 タヌキというのは親が世話焼きのため、多くの子供を育てる愛情が1匹だけに注がれると子供が駄目になってしまうということでした。もしかして、人間にも当てはまるのかもしれませんね。

 この”ひとり”と名づけられたタヌキの16年という生涯(人間だと100歳を越えている)にわたる著者、家族との交流を描いています。

 著者の自動車の下にもぐっているのがお気に入りで、自動車泥棒から自動車を守るように、自動車を動かす人を近づけないようにしており、手伝いの青年などは、噛みつかれてしまったということです。かなり、噛む力は強いみたいです。

 著者が何気なく書いている野性のタヌキとの日常を見ると、やはり、噛み付かれたら大事になる危うさがあり、とてもではないが素人ではできないなぁとおもいました。

 それでも、”ひとり”と他の動物とのふれあい、人間との交流とが、著者の暖かい文章と写真で描かれると、タヌキもかわいいもんだなぁと思ってしまいます。

*2007/3/28

 宮崎学写真館「森の365日」というサイトがあり、野生動物の写真や話があり、獣医と言う立場とは異なりますが、写真家としての「環境問題/エコロジー/獣害」などに取り組んでいらっしゃいます。ちなみに、みやざき まなぶ さんで、森永グリコで騒がれたみやざき まなぶ さんではありません。

 その中で、タヌキのことにもふれられている話があり、人間との境界に出てくるようになったタヌキの夫婦が、交通事故にあったオスと同じところで、後日雌も交通事故にあってなくなっていたという話(宮崎学の写真ブログ 宮崎学の写真日記 今日のヒトコマ 2007/2/14 「タヌキ夫婦愛の末に…」)が書いてありました。

 タヌキと言うのは、イヌ科の特徴であるように、夫婦仲がいいそうですが、交通事故でなくなるということを知ると、何か悲しいものがあります。
タヌキのひとり―森の獣医さんの診療所便り (とんぼの本)
新潮社
竹田津 実

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