進化論異説

 『進化論異説』は、「Neewsweek 日本版 3/28号」のカバーストーリーです。

 従来の「化石と道具の破片」から推測してきた人類の進化の系譜に対して、”遺伝子の変異速度は一定”であることから、DNAを調べること、そして頭蓋骨内に残った脳の痕跡を比較する”古神経学”という2つの新たな手法を手に入れたおかげで、人類の進化を解き明かす研究に”革命”が起こっていると報告しています。

 アフリカで人類の祖先が誕生し、二足歩行から道具を作り始め、現代の人類に至る、系統樹を1本の直線で描けると考えてきたが、新たな手法を用いることによって、この人類の進化の系統樹は複雑なものであるということが分かってきたそうです。


  1. 複数のタイプの人類の先祖が同時に存在し、直接の先祖以外は、時間とともに姿を消した。

  2. 人類の進化が、1ステップづつ順番に進化したのではない。進化の過程で、異なる時期に同じ特徴が出現する時がある。

  3. アウストラロピテクス・アファレンシスは小さな体であり、歯も小さく肉食というより果物やチップを食べるのに適していたと思われ、これは、人類の先祖が、捕食者になるより捕食されることの方が多かったことを物語っているのではないか。そうであるとするなら、人類が生き残る鍵となったのは、狩猟技術というより、「機転や、仲間と協力しあう能力」に左右される。

  4. 脳の大きさが能力の尺度になるのではなく、脳の構造による。ホモ・エレクトゥスは、人類史上初めて、左右非対称の脳を持った。これは、脳内の役割分担が進んで、複雑な認識能力を持ったからであろう。

  5. 言語や芸術が生まれたのと同時期に、「FOXP2遺伝子、マイクロセファリン遺伝子、ASPM遺伝子」という3つの遺伝子が誕生したことが分かった。


 このように、「化石と道具の破片」からの人類の研究も、より細かな進化の過程が類推できるようになり、"進化"に対する考え方も変わって行くようです。

 邪馬台国論争も面白いですが、人類の誕生と進化の過程を探っていくのも面白いですね。このように、新しいツールが進化論を、進化させていくのかもしれません。

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