FX選定

 日本の軍事産業というと、あまり表面には出てこないですが、実は、今、航空機産業では、大きな動きがあります。

 つまり、迎撃戦闘機F4-EJの後継機の選定の時期だからです。

 あのロッキード事件のあとも、実は、現在のF2戦闘機の国産化では、アメリカの横槍が入り、純国産気ではなく、アメリカのF-16を母体とした機体になってしまいました。実は、巨額な金額が動くので、鵜の目鷹の目の人種が動き出すことになります。

 今回は、純国産機を開発するという時間が無いため、外国機の採用となるとの事ですが、来年中に選定が行われ、2008年度予算要求に盛り込まれる予定です。
 
 アメリカの最新鋭機F22AラプターF15改良機ユーロファイターと呼ばれる欧州製のタイフーンなどが候補に挙がっています。

 おそらく1機100億円を越える買物であり、またぞろ、いろいろな政治的、商売的な動きが見えるのは確かです。

 三菱重工業が主契約となりライセンス生産ということになっていくのでしょうが、戦闘機に何千億円というお金が使われることになり、まったく、考えさせられる問題です。

 防衛庁も省に昇格するみたいですし、北朝鮮の問題を含め、外的脅威論を振りかざした論議が席巻するに違いありません。

 実は、航空自衛隊の再編がなされ、今まで、邀撃部隊と対地支援部隊に分かれていたものを、区別をなくし、一部隊で迎撃と対地支援の両方をできるようにするみたいです。

 私たちの知らないところで、ますますの侵略能力向上と軍事の近代化がされていくkとになります。

 戦闘機だけではなく、輸送機C-1の後継機C-X、哨戒機のPX-3Cの後継機P-Xも来年には、川崎航空機で開発されたものが飛行を開始し、性能試験をはじめます。

 これらの機体には、フライバイライトによる操舵システムも導入されるものもあり、着実に近代化されます。

 第5世代戦闘機の実験も行われており、実寸大のモックアップが、フランスのレーダー試験装置で、ステルス性のテストを行ったりもしています。1/5大の実験機も5機作成されるそうです。

 開発を始めとし、製造には巨額な費用がかかるため、欧米では、国際的な開発費の負担や航空・海軍など個別に作成していた機体を共通的に使用できるような方向で作成したりしています。

 まさに、軍事産業というのは、巨額な無駄遣いであり、特に、日本のように、武器の輸出が出来ない国では、開発・製造費が高くつくのと、実戦での積み重ねの無い兵器しか作れないため、軍事産業に携触っている政治・経済界から、武器輸出3原則の見直しなどが、防衛省の格上げにともなって、大きく叫ばれていくに違いありません

 軍事に頼るものは軍事で滅びるということを、一見するといさましい軍事というものの真の姿を見失ってはいけないと思うこのごろです。

* 2007/1/12

 F22Aラプターが沖縄の米軍に配備される(た?)ということらしいです。

 「超・格差社会アメリカの真実」を読むと、いかに軍需産業で儲けているか、ということが如実に示されています。9.11以降、また躍進しているということで、一部で騒がれている、アメリカ政府による9.11陰謀説などという話も出てくる要素ということを抱えているんだなぁと思わざるを得ません。

 ブッシュ元大統領、カールッチ元国防省長官、ベイカー元国防省長官などといったカーライルグループによる投資ファンド(Private Equity Found)を通じて、巨万の富を築いているそうです。

 日本も、公共工事だけでなく、防衛産業による多額の予算が、どのような流れで、誰の儲けになっているのかを、よく調査する必要があります。

 防衛省に格上げされ、防衛問題に異論を唱えると、またぞろ、非国民だの、裏切り者などといった土壌にしようとする人たちの真実を見抜かないといけない時代になっているのかもしれません。

* 2007/1/30

 各航空雑誌の3月号のほとんどが、昨年末に初飛行に成功した、ロッキードマーチン製の「真の第5世代戦闘機」といわれる「F35 Lightning Ⅱ」を取り上げています。

 B-Rollの様子をビデオで見ると、開発パートナーとなっている各国の国旗が、ほこらしげに、機体の側面に描かれています。

 今後、製造数が数千機となるであろう、2枚の垂直尾翼を供えた姿がTake-Offし、飛行する姿が映し出されます。

 空軍、海軍などを始めとする、共通使用が考えられた機体は、バリエーションも豊富で、次次期の自衛隊のFXの候補にも上がっているといわれています。

 無人化も検討されているということで、莫大な利益が、もたらされるに違いありません。

 中国軍による独自開発機の進化など、世界的に増え続ける軍事開発費は、誰に幸福をもたらすというのでしょうか?

*2007/5/9

 CXPX開発が遅延するという記事が、各航空雑誌に載っていました。何でも、米国製のリベットの一部に強度不足が認められたためということらしいです。

 米国製の部品は、信じてはいけないんじゃないでしょうか? それにしても、今頃強度不足というのは、何でなんでしょうか?

 また、導入予定だった、空中給油機ボーイングKC-767の納入が遅れるということで、どうも、こちらは、リベットの問題と異なり、納入時期がハッキリしなくなっているみたいで、ともかく、年度内納入は駄目だった見たいです。米国連邦航空局による機体の安全性に関する証明(追加型式証明)の取得に時間がかかっているということで、伊藤忠商事は、防衛省に対して、損害遅延金を払わなければならないみたいです。金額が大きいのでしょうね。

 それにしても、何か、米国製品というのは、大丈夫なのかなぁと思ってしまいます。

 また、共同通信によれば、久間 章生防衛相が、日米防衛相会談で戦闘機F22Aの情報提供を要求し、次期戦闘機交渉がスタートとしたとあります。

 ”1機約250億円のF22Aをめぐっては、米側が輸出を禁じる国内法などを理由に情報を非開示。防衛省はいずれ解禁されるとみているが、購入の意欲を示せば値段がつり上がる可能性があり、日米の駆け引きが早くも始まっている”とありますが、F35が控えているので、F22Aの生産台数は小さく、価格も高いということで、本当に、購入した方がいいのかどうかですね。

 へたをすると、防衛省になったとたん、徐々に、防衛費の増大をもくろんでいるのではないでしょうね。

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