遍照金剛

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help リーダーに追加 RSS 単純な脳、複雑な「私」

<<   作成日時 : 2009/07/05 23:14   >>

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  昨日は、7月になったので、川崎大師にお参りに行きました。風鈴市の前ということで、人が多くなかったのが幸いでした。ちょうど2:30からの護摩祈祷にぴったりの時間についたので、久しぶりに法話を聞きました。例によって、川崎大師が智積院(ちしゃくいん):を総本山とする真言宗智山派に属し、高尾山薬王院、成田山新勝寺とともに大本山であり、平間兼乗という武士によりまつられたことから平間寺というといった経歴が説明されていきます。

 護摩壇の後ろに、弘法大師空海を真ん中にして。右に不動明王、左に愛染明王がまつられているということが分かりました。やはり、少ないとよく聞こえるもので、ようやく、護摩壇の後ろの参拝経路にある仏様が誰だか分かりました。

 法話も終わり、本堂の外にでて、いつもの、”しょうづか婆さん”などにお参りし、平和島に戻って、買い物をして帰りました。帰ってみると、テーブルの上に、段ボールの箱が載っていて、あれ、お中元かなぁと思ってみたら、以前応募していた宝塚のビデオが抽選で当たっということでした。[{ZORRO 仮面のメサイア」・「風の錦絵」で、ディスク2枚組という豪華なものでした。ラッキーと思ったのですが、きちんとシュリンクしてあるので、何だかもったいなくなって、まだ開封していません。

 で、今、こんな本を読んでいます。2度目です。それは、”単純な脳、複雑な「私」”(池谷 祐二 著/朝日出版社 刊)という本で、現在はやっている、成功脳Aha!脳などといった本と比べ、はるかに、納得のいく内容であったので、つい、2度読みということになりました。

 何がいいって、唯脳論ではないですが、脳がすべてがあると言っていない。たとえば、脳がなくなれば、人間としての意識現象はなくなるが、これは、脳に限ったことではなく、心臓でも、なくなってしまえば、意識というものはなくなるので、脳=人間であるといった単純な図式ではないことを言っていることも優れていると思いました。

 また、よく使われる、科学的と称される統計データを利用して導き出された法則などが、実は、相関関係をうたっているに過ぎず、因果関係を物語っているものではないということを明確にしている点が、他の、昨今の脳に関して州パンされた本よりは優れていると思いました。

 私たちは、相関関係を物語っているにすぎないことを、あたかも、因果関係で決定論であるかのように、言われたり、言ったりしていますので、なるほど、そうなんだと、こういうことだと納得しました。何故って、あたかも数字のデータで語られると、それがまるで科学的であるかのように思いがちだからです。そして、科学的とは、ニュートンの法則のように、ルールに従えば決定論的に物事が決まると思ってしまうからです。因果論に陥りやすいのです。

 著者は、この2点を、本の最初で注意深く説明します。私は、ここに著者の学者としてのプライドを感じました。さらに言えば、著者は、脳研究が、まだまだこれからのものであるということも言っています。最近、マスメディアをにぎわせている多くの脳科学者が、あたかも、脳ですべてが解明できるし、脳自体の解明も進んでいると行っているような気がして、本当かよ! と思っていましたので、極めて、好感が持てました。

 本の構成は、著者の母校の高校の後輩の何人かに対する抗議するという形式で行われたものをまとめたものとなっています。著者の用意周到な講義の進め方に関心をするばかりです。が、いくつか、私なりに感じたこともあります。

 幽体離脱を感じる脳部位があるとか、人生経験が直観を産むであるとか、記憶は時間の流れを作り出すだとか、いろいろと、これまで知らなかったことが説明され、もう驚きの連続なのでした。なかでも、一番驚いたのは、@脳の準備→A意思→B「動いた=地核」→C「脳の指令=運動」という、手を動かすという一つをとっても、実際の手の動きと脳の知覚の順番が、私が思っていた順番と違うということでした。つまり、知覚と運動とは別々なものであるということでした。

 ”脳はいつも、未来を感じようと懸命に努力している。その結果として、「動いた」と感じてから、実際に「動く」というような奇妙な現象が生じているんだろうと思うんだ。”と、本の中で述べられています。

 そして、極めつけは、第四章の「脳はノイズから生命を生み出す」という章に書かれた、まさに、本タイトルにもあるような、単純な仕掛けから、複雑な人間というものが形作られていく経路を説明している点にあります。

 著者の、分かりやすい説明に、なるほどとうなづくことばかりでしたが、いくつか、やはり気にならないではいられないことがあります。

 @意識と無意識という区分けの仕方では、無意識の構造が、どうしても平坦な構造になりがちであり、納得がいかない要素が出てきます。無意識とな何か?

 A生命というものを考えるとき、どうしても脳を中心に考えがちですが、私は、脳を含め、全体に遍在するのではないかという気がして仕方ありません。つまり、単細胞であるアメーバからして生命があると考えれば、声明は、存在に遍在するという気がします。人間でいえば、胃が考え、腸が考え、心臓が考え......、とあまねく考えているような気もしないではないのですが? どうなんでしょう。

 B母から子へ受け継がれるものはなんなのか? 前世記憶とかという話もあり、これが本当かどうかは分かりませんが、何らかの無意識が受け継がれるというkとはないのかなぁと思ったりもしてしまいます

単純な脳、複雑な「私」
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